【名古屋】日東工業は、データセンターなどに使用されるラックに、独自のハイブリッド耐震フレーム構造を採用した新型ラック「AHシリーズ」=写真=を発売した。業界トップクラスの耐震性能を実現している。
近年、データセンターで使用されるサーバ収納ラックは、ブレードサーバの搭載、クラウド化によるサーバの高集積化が進み、熱対策を強化する一方、搭載機器の重量を支える荷重性能が求められている。また、地震大国である日本は、耐震荷重性能が特に重視されている。今回の製品は、こうした高密度サーバ収納ラックに対する様々な要求に応えるため開発された。
ラック本体にアルミ製中空フレームとスチール製中空形状マウントアングルの異種金属を組み合わせた独自のハイブリッド耐震構造の採用により、高耐震性能を実現している。
荷重性能(静荷重)は1200キロで、同社従来機種に比べて約70%向上、耐震性能(1000gal)は1050キロで、同社従来機種に比べて約50%向上と、いずれも業界トップクラスを実現。ドアの換気口面積は、機器取り付けスペースの約91%となり、放熱性能も業界トップクラスを実現している。スタンダードタイプの「AHSシリーズ」が24機種、耐震タイプの「AHST」が24機種用意される。年間25億円の売り上げを目指す。