山武が昨年秋に発売した「計装ネットワークモジュールNX」が、2010年度計測自動制御学会(SICE)新製品開発賞を受賞した(写真)。
SICE新製品開発賞とは、SICEが関与する科学技術や産業分野の発展に貢献が大きいと認められる新製品を発売した法人、会社、事業所などの団体会員に対して贈られる賞。
計装ネットワークモジュールNXは、製造設備やオートメーションシステム向けのコントローラ群。
全モジュールにEthernet通信機能を搭載したことで、モジュール間の連携制御や他の設備との情報集約化を容易にし、さらに独自技術によりEthernetによる省配線を実現、高度な制御機能を持つモジュールを自在に選択・省配線にて接続することで、設備全体の効率化や省エネルギー化などに貢献する。
SICE新製品開発賞の審査では、(1)コンパクトなモジュール(100×100×30ミリ)に、ループ接続も可能なデイジーチェーン型Ethernetを標準装備し、高速なネットワークに直接接続でき、設定等もネットワークを通して容易に行える(2)ループ接続が可能で、仮に一部断線があったとしても、接続を維持することができるとともにデイジーチェーン接続で、従来のスター型配線方式と比較して大幅な省配線が実現できる(3)各種最適化アルゴリズムパッケージを標準搭載しているため、プログラム作業が不要(4)ネットワークを活用して複数のコントローラ間の同期や協調制御が可能―などが評価された。