安川電機 超小型エンコーダレス同期モータ開発インバータと一体で可変速実現

安川電機は、超小型エンコーダレス同期モータV1000picoと小型汎用ベクトル制御インバータV1000を組み合わせた、小型で耐環境性の高い可変速ドライブ「V1000picoシリーズ」=写真=の販売を開始した。

標準価格は、組み合わせの一例として1800回転/分で、インバータ(200V3相0・4kW、重負荷定格)と同期モータがそれぞれ6万6000円と6万3000円。2010年度500セット、11年度1万セット、12年度2万セットの販売を計画。

V1000picoシリーズの同期モータは、新開発の高性能磁石を内蔵し、サイズを汎用誘導モータとの比で体積が約8分の1、質量が約5分の1(0・2kW、1800回転/分)を実現、これにより、機械や設備の省スペース化に貢献する。

また、磁石位置やモータの速度を検出するエンコーダがないため、水・ほこり・振動・温度(低温・高温)・電磁ノイズなどの周囲環境に強く、またエンコーダやエンコーダケーブルのトラブルがなく、高信頼性を実現。しかもモータの保護構造は、IP65と水がはねたりする流体機械、食品搬送機械や切削粉が飛散する工作機械などでも使用を可能にした。

一方、インバータのV1000は、汎用誘導モータをはじめ、今回開発した磁石を内蔵した高効率同期モータ(PMモータ)などさまざまなモータが制御でき、モータごとにインバータを用意する必要がなく、在庫管理が容易になる。

主な用途は、搬送機械、食品機械、包装機械、小形ファン、小形ポンプ、その他の小形流体機械・回転体機械など。

機種は200V級(3相/単相電源用)0・1~3・7kW。

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