各種工業用ビデオカメラ、ラインセンサメーカーの竹中システム機器(京都市山科区大塚野溝町86―66、Tel075―593―9300、瀬戸康雄社長)は、デジタルビデオ出力が可能なラインセンサカメラ「デジタルラインセンサ型式TL―16000CL」=写真=を発売した。標準価格65万7000円(レンズ別)、年間販売目標は2000台以上。
ラインセンサは、電子機器プリント基板の実装画像を取り込む入力機器や、外観検査用入力機器などに使用される。特に最近では、シリコンウエハの欠陥検査や携帯電話、デジカメのプリント基板の配線パターン検査など、高解像を必要とする画像の取り込みに使用されている。
新製品は、CMOSリニアイメージセンサを搭載した産業用デジタルラインセンサ。直線状に配置された1万6384画素のフォトダイオードをスキャンレート35KHz、データレート640MHzで走査し、高解像度・高速走査を実現した。
産業用デジタルカメラIFの統一規格「カメラリンク」に適合したビデオ出力フォーマットで、8ビットのデジタル映像信号を出力する。PCのインターフェースボードと接続して使用でき、ゲイン、オフセットなどが容易に変更できる。
各メーカーのキャプチャーボードと接続でき、3・5μmスクエア画素サイズで、高精度な画像処理システム構築が可能なほか、グローバルシャッタ機能、FFC機能、アンチブルーミング機能などを搭載。
ODD/EVEN画素の出力特性で、バラツキが少なく鮮明な画像を得ることができる。
主な用途は、液晶パネル検査機器、外観検査や各種寸法測定の計測装置などの各入力機器用途のほか、コンピュータ接続での画像処理用途など。