高速・堅牢・簡単をコンセプトに開発 フエニックス・コンタクトリアクション時間15倍に高速化高速リモートI/O機器発売

フエニックス・コンタクト(横浜市港北区新横浜1―7―9、Tel045―471―0059、青木良行社長)は、高速リモートI/O機器「Axioline(アクシオライン)」=写真=の販売を開始した。

新製品は「高速・堅牢・簡単」をコンセプトに開発したもので、第1弾としてPROFINETに対応した製品を発売した。

ネットワークの高速化が進展する中で、I/O本体も高速化に対応する必要があるとして、専用のFPGAを開発するとともに、特許構造のバックプレーン技術によって、ネットワークのリアクションタイムを、同社従来比15倍の320μs~990μsを実現した。

これは業界最速の他社製品に比べても、10倍の高速通信となっている。

しかも、こうした高速化を図りながらも、I/Oからノイズなどを出さないように回路設計や材質の改良などによって、産業用ノイズエミッションへの対応はもちろん、現在新EMC指令として検討されている一般家庭レベルのノイズしきい値も産業用でクリアしている。

当然のことながら、産業用の厳しい使用環境下にも耐えるように一般的な衝撃テスト(EN60068―2―27)に加え、I/O機器でもクリアしている製品は少ないと言われており、連続して衝撃を与えるパーマネントショックテスト(EN60068―2―29)にも準拠している。使用温度範囲もマイナス25℃~ブラス60℃と広く、国際規格もCE、ULをはじめロイドなど船級規格にも対応している。

さらに、配線は同社端子台で好評を得ているPIT技術を採用しており、配線を差し込むだけで結線が完了と簡単で、配線作業時間が大幅に短縮できる。

これに加え、端子台部はコネクタ方式のためメンテナンスや取り替え時は、コネクタの脱着だけで済み、再度の配線作業などは不要となっている。

なお、I/Oの状況が簡単にチェックできるソフト「Startup」も来年リリースする。パソコンで、アドレスやモジュール構成のチェック、I/Oテスト、データのロギング、On/Offline時のパラメータ設定、Online時のモジュール診断などが可能になる。

同社では、EtherNet/IPなど他のネットワーク対応品も、来年発売を予定している。

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