ロームは、モバイルPCやネットブックPCなどの入力インターフェースとして、市場が拡大しているマルチタッチパネル向けに、低消費電流の静電容量式マルチタッチコントローラLSI「BU21018MWV」を発売した。9月から月産5万個体制で量産を開始しており、サンプル価格1000円/個で供給を行っている。
BU21018MWVは、米マイクロソフトのネットブックPCなどで主流となっている、Windows7対応タッチパネル向けとして10・1インチサイズの「Windows
Touch」認定を取得しており、同社ではタッチセンサモジュールメーカー向けに販売を行う。
写真の拡大/縮小や画面のスライドなど、液晶画面を指で直感的に操作ができるマルチタッチ機能は、最近のスマートフォンに多く搭載されている。マイクロソフトのOS「Windows7」でも、Windows
Touch機能として採用され、今後ますますの市場拡大が予想される。
こうしたタッチパネルに使用するタッチパネルコントローラLSIを搭載するには、センサパネルに液晶ノイズを遮断するためのグランドシールドが必要。
BU21018MWVは、専用ノイズフィルタをハードウェアに内蔵することで耐ノイズ性能を大幅に改善のグランドシールドレスを実現。20%以上のコストダウンが可能なほか、マイコンへの負担を低く抑え、従来と比較し約30%消費電流を抑えることが可能。
同社では、Windows
Touchの認定を取得したことで、Windows7での互換性確保がマイクロソフトによって証明されたことになるとしており、パソコンメーカーでも安心して使用できるとしている。