富士経済は、世界のスマートグリッド関連市場規模が、2020年に5兆8170億円と、09年の6倍近くに拡大するとの調査をまとめた。
それによると、スマートメータ/AMI、通信ネットワーク、ディマンドレスポンス、ホームエネルギーマネジメントシステム、エネルギー貯蔵システム、ビーグルツーグリッド、コンサルティング/プロジェクトマネジメント、システムインテグレーション、配電自動化/系統保護、高圧送電、専用ネットワーク機器等などのスマートグリッド関連機器の市場は、10年は1兆2897億円超が見込まれている。このうち、スマートメータ/AMI関連は、09年の4040億円が20年に1兆3000億円と3倍に、ディマンドレスポンスは09年の382億円が20年には10倍の3900億円に伸長する。
スマートメータ/AMI関連は、先進諸国を中心とした需要が10年前半にピークを迎え、その後、成長の中心は新興国やその他世界各地へ移ると見ており、先進地域で今後市場性の高い分野としてディマンドレスポンス、エネルギー貯蔵システム、ビーグルツーグリッドを挙げている。また、ホームエネルギーマネジメントシステムも利用そのものは増えるがウェブポータルや携帯端末等での無償利用が主流になると予想され、それ自体の市場成長は見込み難いとしている。