パトライトは、同社の信号灯に乗せるだけで機器情報が無線で転送されるワイヤレスデータ通信システム「AirGRID(エアグリッド)」=写真=を好評発売中である。オープン価格。
エアグリッドは、既設の同社製信号灯に乗せるだけで簡単に無線接続によるデータ収集が可能。収集したデータにより生産工程のボトルネックの可視化に役立つ。信号灯に取り付けた送信機から動作情報をワイヤレスで受信機に転送でき、面倒な配線工事が不要で導入コストが削減できる。
無線接続で複数台の機器情報が専用アプリケーションで記録でき、レイアウトフリーで設備のレイアウト変更や設備増設時にも配線の引き直し作業などの手間が軽減できる。
センサネットワークで高い実績がある通信規格IEEE802・15・4に準拠した無線通信を採用、安定したデータ通信が可能。また、世界共通で使用できる2・4GHzの無線周波数帯を使用、国内外の現場で対応できる。
現場の状況に応じて確実でフレキシブルな無線通信が可能な「マルチホップ無線・メッシュ・ネットワーク通信」機能により、送信機同士が相互にデータ通信を行い、電波状態の良いルートを選択しネットワーク通信が可能。フロアのレイアウト変更でも電源投入時に接続状態の良い送信機同士がデータ通信を自動的に開始、新たなネットワーク構築を行う。
専用アプリケーションソフトウェア「WDS―AU」は、機器の稼働率や稼働時間、機器の停止回数、メンテナンス時間などの動作状況データを保存するメインアプリケーションと、ファイル定義・システム設定・電波強度確認の3つの環境設定を行うアプリケーションがパッケージングされており、生産性の向上が図れる。WDS―AUは、同社HPから無料でダウンロードできる。
システム構成として、信号灯LME型専用送信機、同LE型専用送信機、設置型受信機、モバイル型受信機、アウトプット製品としてLED表示ボードがある。