三菱電機は、回転子に強力な磁石を埋め込んだIPMモーターの新シリーズとして、「プレミアム高効率IPMモーターMM―EFSシリーズ」=写真=を10月21日から発売する。発売するのは三相400V定格出力0・75kW~55kWまで14機種で、価格はオープン。
新シリーズは国際規格IEC60034―30のIE4「スーパープレミアム効率」を満足し、エネルギー損失を同社のMM―EFシリーズに比べ約20%減を実現し、消費電力量も約20%削減可能なため、空調設備、各種ファン、ポンプなどの連続運転に最適。
また、標準三相モーター(SF―JRシリーズ)と枠番や取付寸法、軸高さなどの主要寸法が同一のため、置き換えが容易である。
さらに、同社の省エネプレミアムインバーター「FREQROL―F700Pシリーズ」で駆動可能なほか、標準三相モーターをF700Pインバーターで省エネ化後に、モーターのみをMM―EFSシリーズに置き換えてさらに省エネ化するなどの段階的導入も可能である。
インバーターを使ったモーターの駆動が進んでいるが、モーター自身も標準三相モーター、高性能省エネモーター、そして回転子に強力な磁石を埋め込んだIPMモーターへと高効率化が進んでいる。
IEC60034―30でモーターの効率クラスが規定され、効率の低い順に、IE1(標準効率)、IE2(高効率)、IE3(プレミアム効率)、IE4(スーパープレミアム効率)となっている。
今回発売の新製品は、IE4と最も高効率のモーターに規定されている。
同社では今後、75kW以上の三相400V、及び三相200V製品も順次発売を予定しており、さらなる省エネ化に取り組む計画である。