PLC(プログラマブル・コントローラ)やサーボモータ、インバータ、センサーなどのFA機器を構成するメカトロニクスパーツの市場は、2013年には09年比74・3%増の1兆6512億円に拡大するという予測を富士経済がまとめた。コンピュータ&コントローラ領域8品目、モータ&メカ領域9品目、センサー領域6品目、受配電機器領域5品目の合わせて28品目のメカトロニクスパーツを対象に調べた。
全体では、09年は08年秋のリーマンショックの影響で、後半からの市況悪化が深刻化し、半導体・液晶、自動車、電機・電子業界をはじめ、産業界全体で設備投資が抑制され、メカトロニクスパーツの需要も冷え込んだ。
09年秋以降、中国向けを中心に需要は回復に向かったが前半のマイナスをカバーできず、前年比32・8%減の9472億円と大幅ダウンとなった。
10年は需要が顕著に回復し、特に中国をはじめとした外需が牽引して、春先にはメカトロニクスパーツの部材調達が間に合わないほど需要が急増した。しかし、今秋以降の需要については不透明であるとして、前年比33・8%増の1兆2672億円と08年実績まで回復しない見込み。主な製品では、汎用インバータが10年は1463億円(09年比32・8%増)、13年2015億円(同83・0%増)、PLCが10年は1538億円(同29・7%増)、13年2100億円(同77・2%増)、サーボモータが10年は1218億円(同66・1%増)、13年1483億円(同102・9%増)、光電センサーが10年は595億円(同42・3%増)、13年815億円(同95・0%増)、産業用スイッチング電源が10年は681億円(同33・5%増)、13年945億円(同85・3%増)などとなっている。