高性能コンピュータメーカーのビジュアルテクノロジー(東京都台東区柳橋2―1―10、TEL03―6823―6789、寺井稔朗社長)は、ハイエンドコンピュータに実装するCPUの開発・販売でイスラエルの半導体開発ベンダーのPlurality社と資本を含む業務提携した。同社顧問の西一彦氏が事業を推進するプロジェクトマネジャーに就任した。
同社は、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)向け高性能コンピュータ・ソリューションメーカー。Plurality社が開発した半導体Hyper
Coreは、高速演算処理能力を持ちながら低消費電力を実現可能なネットワークスイッチを内包するメニーコアプロセッサ。汎用性と拡張性を備えたアーキテクチャは、スーパーコンピュータから携帯電話まで幅広いアプリケーションに組み込むことが可能であることに着目し今回提携したもの。
提携内容は、同社がPlurality社に資本参加すると同時に、32コアのHyper
Coreの国内販売、Hyper
Coreをベースにしたハイエンドコンピュータの開発・販売をする。また、半導体は自社製品に組み込むだけでなく外販も行う。
西一彦氏は「CPUは消費電力とパフォーマンスの改善がポイントであるが、Hyper
Coreはその性能を持っている。2015年には超高性能半導体を使って世界一のスーパーコンピュータを開発したい」と語る。