【名古屋】東海EC(名古屋市瑞穂区瑞穂通5―26、GEL052―841―8111、石井元博社長)は、産業用太陽光発電システム用の「タッチパネル式小型計測モニタ」=写真=を開発した。従来品に比べて、安価にシステムを構築できる。 現在、住宅用太陽光発電システムには小型のモニタ装置が用意されているが、産業用の場合、NEDOのモデル事業システムを継承し、パソコンでのデータ収集が主力となっている。しかし、モデル事業が終わり、事業者支援補助金を受ける設備として、最低限必要なデータ報告義務とモニタリング機能を備えた安価なシステムが市場で求められていた。 そこで、同社ではFAで培った技術を活用し、パワーコンディショナー(パワコン)との直接通信により、発電電力・累積発電電力量など報告用データの保存、運転状況のモニタリング、異常ログの記録など必要な機能だけに特化した小型で信頼性の高い計測モニタを開発した。 計測CPUには、ボードCPUを使用。パワコンとのRS485通信には、誘導雷対策のサージアブソーバを組み込み済み。モニタは5・5インチTFTカラー液晶で、パネルにはタッチパネル方式を採用。SDカードスロット付きで、計測データはSDカードにCSV形式で保存できて、パソコンで活用できる。 (1)パワコンの状態(運転・停止・異常)のモニタ(2)パワコン単位のデータモニタ(状態・発電状況など)(3)太陽光発電システム全体の稼働状況がわかる(現在の発電電力、本日の発電電力量、本日のCO2削減量、日射照度などの数字、日・月・年ごとのグラフなど)(4)パワコン異常発生時の日時、機器ナンバーの異常履歴のモニタ―などが行える。 計測装置部分とモニタ部分は有線でも無線でも接続でき、自由なレイアウトが可能。 有線接続の場合、市販のLANケーブルが使用でき通信ケーブルの工事は不要となる。30台までの太陽光パネル・パワコンが接続できる。 従来のパソコン、計測ソフトによる計測システムは100万円以上の費用を必要としたが、今回の計測モニタは最も廉価な構成の場合、50万円以下で提供できる。11月から企業、学校向けなどに受注を開始する。
タッチパナル式小型計測モニタ開発東海EC太陽光発電システム用従来品に比べ安価に構築
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- 次の記事へ2010年10月20日
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