富士電機システムズ(白倉三徳社長)は、モータの回転子(ロータ)に永久磁石を内蔵した新型同期モータと同期モータ駆動専用インバータを組み合わせた次世代同期ドライブシステムの販売を開始した。
販売を開始したのは、標準形センサレス及びセンサ付き同期モータ「GNB/GNFシリーズ」(出力5・5~315/300kW)と高効率形センサレス同期モータ「GNSシリーズ」(出力11~200kW)の3タイプ106機種と、同期モータ駆動専用インバータ「GXシリーズ」33機種。標準価格は標準型センサレス同期モータが24万2000円(15kW)から、専用インバータが47万3200円(同)から。2010年度5000セット、11年度3万セット、12年度5万セットの販売を計画。
新製品の同期モータは、GNB/GNFシリーズがIE3(プレミアム効率)を、GNSシリーズがIE4(スーパープレミアム効率)を満足と、モータの国際規格IEC60034―30規定の効率クラス値を満足と世界最高水準を実現。また、インダクションモータに対し、GNB/GNFシリーズは、同社従来品比体積で平均35%、質量で平均40%小型・軽量になっている。さらに、GNSシリーズは、従来品のインダクションモータと同枠設計のため、既設のインダクションモータとのスムーズな置き換えが可能。
地球温暖化防止へ消費エネルギーを削減する活動が広がっているが、ファンやポンプ、産業機械や工場設備に使われるモータの高効率規制の実施が世界各国で加速しており、より高効率運転が可能なモータと制御用インバータを組み合わせたドライブシステムが求められている。次世代同期ドライブシステムはこうしたニーズに豊富な機種で応えたもの。