配電制御システムメーカーはアジアなどへ進出しているが、企業形態は合弁、独資、事務所があり、また事業内容も配電・制御盤の製造販売だけでなく様々である。
本紙既報の通り、21社が42事業所を海外に開設している。進出形態は、単独法人、現地企業との合弁会社、日本企業との合弁会社、駐在事務所がある。生産品目も受・配電盤、制御盤、分電盤のほかに、計数機、ブレーカーなど遮断器、検査測定機、ロボットシステム、センサーなど様々である。
また、販売も現地日系企業向けを始め、ローカル企業向け、日本への輸出などがある。
各社とも採算ベースに乗せるため苦心しており、現地法人の黒字化を達成しているところは少ない。
今後進出を検討している企業の中には、異なる商習慣、採算性の見通し、国民性の違い、人材など難しい判断材料が多く、専門性を活かし国内市場に特化することと合わせ再度進出計画を見直す動きもある。