三菱電機は、新設・既設を問わずさまざまな線種のメタル線を使って高品質なIP通信を実現できるメタル線IPモデム「MLCNETTM
G100シリーズ」=写真=2機種を20日から発売した。価格は子機接続台数6台が48万円、同1台が24万円。
新製品は、電話線、同軸線、ツイストペア線などのメタル線がそのまま使え新たな配線が不要。通信を妨げるノイズを親機が自動で検出して補正するため、安定した通信品質を確保している。
また、1台のIP通信モデム親機に最大6台の子機をマルチドロップ接続できる省配線となっている。
さらに、国際標準IEEE
P1901のダイナミックポーリングTDMA方式を採用し、通信量に応じて6台の子機と時間を分け通信できる高い通信品質を確保している。
キーデバイスの専用通信用LSI「MAICOD」を自社開発したことで、機器を安定供給できるほか、ファンを使わない放熱構造により、ファンやフィルターの交換が不要、電源は交流(100V)、直流(48V・100V)の3つの電圧に対応可能などの特徴を持つ。同社では今後、監視映像などの大容量データを5キロメートル程度の中距離まで伝送可能な機器の開発を進める計画。