CC―Link協会(CLPA、会長=関口隆横浜国立大学名誉教授)は、「設立10周年記念セミナー」を東京・品川プリンスホテルで10日開催、国内外からパートナー、ベンダーやユーザーなど約150人が参加した。
CC―Link協会は2000年11月1日、日本生まれのオープンフィールドネットワークCC―Linkをグローバル普及させるために設立された。04年4月CC―Link/LT、06年10月CC―Link
Safety、そして07年10月には産業用ネットワークの次世代構想であるイーサネットベース統合ネットワークCC―Link
IEを発表してきた。現在では会員数1416社、対応製品数1100、累計出荷製品(ノード)数は、700万を超えている。
この間、SEMIスタンダードや中国国家規格(GB/Z)、国際標準規格ISO15745―5やIEC61158・IEC61784などを取得し、今年6月にはCC―Link
SafetyがIEC61784―3―8も取得するなど、名実ともに世界のスタンダードネットワークとして成長してきた。
記念セミナーの冒頭、あいさつに立った関口会長は「ユーザーが、短期間でコストを抑えながら生産システム標準化を図るためにはPLCとネットワークの標準化が重要で、しかもデファクトスタンダードでなくてはいけない。CC―Linkは、その目的を着々と進めるとともに、省エネや地域社会との連携も視野に入れるなど新しい分野にもチャレンジしている」とのべた。
また、CC―Link協会の田中充明事務局長は「今年度中にCC―Linkの会員数を1500社に、製品数を1130に増やすとともに累計出荷ノードも800万を突破したい。さらに、CC―Link
Ieフィールドネットワーク機能の拡充やCC―Linkファミリーシームレス通信の実用化、エネルギー管理への適用などに取り組みたい」と今後の展望を明らかにした。会場では、パートナーメーカー13社の製品展示も行われた。