【名古屋】パナソニック電工SUNXは、高性能、高品質で使いやすい新標準ファイバ「FT/FDシリーズ」=写真=を発売した。
多様化するモノづくりに応えるため、ファイバセンサのヘッドは様々な進化を遂げ細分化されてきた。しかし、品種が増えすぎて選定の難しさや保守在庫の増加などのデメリットが生まれてきたため、今回の新標準ファイバが開発された。
自社工場における新工法、品質管理システムと新素材のファイバ素線が、「折れない・曲がる・低価格」という高性能化と高品質化を実現。従来、用途により3シリーズ(汎用ファイバ・屈曲ファイバ・こまわりファイバ)を使い分ける必要があったが、1シリーズで対応できるようになり、選定の手間、用途別の使い分け、登録品番が削減できる。
光軸曲がりスプラナマスイ3度以内、光軸のセンタリング精度スプラナマスイ150ミクロン以内を実現。光軸調整が簡単になり、検出精度や取付加工精度が向上した。
特殊研磨により、ファイバ端面の鏡面度が従来に比較して5倍向上し、検出の長距離化も実現している。許容曲げ半径はR2―R4ミリ、屈曲寿命はR10ミリで1000万回以上となっている。
その他、(1)ファイバ開口部の光が均一でムラがない(2)使用周囲温度がナマスイ55℃~スプラ80℃に拡大(3)ファイバ先端部の金具と取付ナット・座金の材質を全機種すべてSUS化、RoHS指令にも対応(4)極細タイプの形状は1/10ミリ以下のセンタリング精度の保証で、極小部品の検出精度が向上―などの特徴がある。