横河電機の2011年3月期第2四半期連結決算は、売上高1533億4100万円で対前期比1・8%増、営業利益38億7100万円(前年同期23億8000万円の損失)、経常利益18億4400万円(同41億200万円の損失)、当期純利益34億8900万円の損失(同145億3500万円の損失)となった。
部門別売上高は、今年度からセグメント情報の集計方法を変更。主力の制御事業が1237億8100万円(同10億3500万円減)、計測機器事業が180億2500万円(同45億7600万円増)、その他事業が115億3500万円(8億5500万円減)。
制御事業は、北米市場での需要は依然低調に推移したものの、欧州市場では回復の兆しが見られ、また中国、ロシア、韓国、東南アジア諸国などの市場では、新規エネルギープラントの建設プロジェクトなどで需要拡大の動きが継続した。日本市場も、化学、紙パルプ、鉄鋼、電力関連分野を中心に需要が回復し好調であったが、円高の影響などもあり、営業利益も67億1100万円と同27億4700万円減少し、減収減益になった。
計測機器事業は、半導体テスタビジネスが、各種電子機器への半導体需要の増加を背景に、主にアジア市場において各半導体メーカの設備投資は活発化したが、同社の主力製品であるメモリ前工程向けテスタ分野では、顧客の本格的な需要回復の動きは見られなかった。測定器ビジネスは、活況を呈している省エネルギー・新エネルギー関連市場や、光関連市場において電力測定器や光測定器関連製品の需要が前年同期と比較して回復した。
通期は、売上高3280億円(3・6%増)、営業利益110億円(同320・0%増)、経常利益80億、当期純利益25億円の損失を予想している。