韓国中小企業庁、韓国忠清南道、韓国中小企業振興公団が主催する「日韓ものづくり技術交流会」が、大阪(16日、TKP大阪梅田ビジネスセンター)、と東京(18日、赤坂シュビアバンケット)で開催された。
今回の交流会には、韓国忠清南道の科学技術都市である大田広域市に本拠を置く機械部品加工、各種金型、エポキシ樹脂製品、太陽光モジュールバックシート、発熱シートなどの技術系企業8社が来日した。
大田広域市は、韓国で5番目の大都市でハイテクや科学技術、ものづくり都市として知られており、1993年には「科学EXPO」も開催された。また、市内にあるハイテク団地「大徳研究団地」には、韓国科学技術院や韓国電子通信研究院など、政府・民間の研究所100以上が集中しており、原子力や宇宙開発、生命工学などの研究開発に官民挙げ積極的に取り組んでいる。来日した8社は、韓国中小企業庁から推薦を受けた優良企業。
日本の企業は現在、収益構造の改革に取り組んでおり、グローバルでの資材最適調達や、海外での新マーケット作りを進めているが、交流会では来場企業が韓国企業と幅広い情報の交流・収集のほか、来場した日本企業同士の交流や情報交換もでき有意義な催しとなった。
主催者の韓国忠清南道通商支援課チーム長の高一煥氏は「われわれは、韓国中堅企業の輸出支援を行っており、貿易使節団として毎回5社から10社ほどの規模で、年間10数回ほど海外で商談会を開催している。韓国の中小企業の市場開拓と、日本など海外企業との交流の道を拓くことが目的で、今回の交流会で輸出の連絡網などができれば」と、交流会の成果を期待している。
また、韓国中小企業振興公団忠南北支部技術協力チーム長のキム・ピルソッフ氏は「われわれは韓国の中小企業に対し、設備資金や運転資金、技術面、研修面、さらに経営の監査やコンサルティングなど、幅広い支援活動を行っている。今回の交流会で良い成果が現れることを期待している」とコメントした。