横河電機は、統合生産制御システム「CENTUM
VP(センタムブイピー)」の機能を強化した「CENTUM
VP
R4・03」=写真=の販売を開始した。
今回の機能強化では、セキュリティ機能の強化、バッチ管理パッケージの刷新、HART通信プロトコル対応機能などの充実を図っている。価格は最小システム構成で400万円から。2010年度880システム、11年度910システムの販売を計画。
セキュリティ機能強化では、セキュリティ設定機能の見直しや、CENTUM
VPとプラントの情報システムのユーザアカウントを連携して一元管理する機能を追加しており、オペレータの異動・退職にともなうユーザアカウント変更・削除などの管理作業が効率化でき、第三者によるユーザアカウントの不正使用リスクの低減に繋がる。
また、バッチプロセスを管理するCENTUM用パッケージを、「VP
Batch(ブイピーバッチ)」として、操作画面の見直しや操作性を改善した。
さらに、HART通信プロトコルに対応した入出力モジュールと信号変換カードを追加したことで、同社の旧システムから最新のCENTUM
VPに更新する際、既設の配線を活用したままHART対応フィールド機器を最小限のコストで導入することができる。
同社は、プラント操業を「安全性」「信頼性」「生産性」の視点から捉え、それぞれに該当する製品、ソリューション、サービスを提供することで「VigilantPlant(ビジラントプラント)=理想の工場」ビジョンの提唱に取り組んでいる。