日本“発&初"の機器制御システムと情報システムを統合したオープンフィールドネットワーク「CC‐Link」が今年で10周年を迎えた。
「CC‐Link」の普及推進団体として2000年11月に設立されたCC‐Link協会(CLPA、会長=関口隆横浜国立大学名誉教授)は、産業用ネットワークの「グローバルNo.1」達成を目指し、新たなスタートを切っている。
関口会長は今後のCC‐Linkへの期待について、「ユーザーがコストを抑えながら、短期間で生産システムの標準化を図るためには、PLCとネットワークの標準化が重要で、しかもデファクトスタンダードでなくてはいけない。CC‐Linkはその目的達成に向けて着々と進むとともに、省エネも視野に入れるなど新しい分野にもチャレンジしている」と語っている。
CLPAはこの10年間、「グローバルNo.1」を目指して積極的な普及活動を進めてきた。
01年4月に、北米、欧州、アジアなど海外6拠点に支部を開設して普及に取り組み、パートナー会員数は10年9月現在で1,416社(うち海外は882社で全体の62%)と順調に増やしてきており、10年度末には1,500社に到達する見込みである。またパートナーによる対応製品数は、10年9月現在で1,100機種に達し、パートナー会員(ベンダー)におけるビジネスチャンスと、ユーザーにおける製品選択肢が拡大・向上している。【図1】
さらに、CC‐Link対応製品の出荷数の伸びも順調で、09年度末で累計705万ノード、10年度末には800万ノードを突破する見込みである。【図2】