三菱電機など3社 スッマートグリッド関連システムの開発に着手 EV用蓄電池を有効活用

三菱商事、三菱自動車工業、三菱電機の3社は、新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)の共同研究事業に参画し、東京工業大学の指導を受けながら、電気自動車(EV)に搭載する蓄電池を有効活用するスマートグリッド関連システムの開発に着手する。

3社は今年3月から、今後需要の急拡大が見込まれているEVに搭載された蓄電池を有効活用するためのシステムと、必要な要素技術の研究開発に取り組んでいる。この一環としてNEDOの共同研究事業「蓄電複合システム化技術開発」に応募した結果、採択されたもので、今後研究開発費用の3分の2をNEDOが負担する。

研究開発では、三菱自動車の名古屋製作所に太陽光発電システム、EV及びEVから回収されたリユース蓄電池を設置し、太陽光による名古屋製作所への電力供給と共に、EV及びリユース蓄電池に蓄えられた電力を必要に応じ充放電することで、名古屋製作所におけるエネルギー収支の最適化に寄与するエネルギーマネジメントシステム(EMS)の開発、有効性の検証に取り組む。

これと同時に、EVの蓄電池を電力源として使用する上で、EVとしての利用に支障がなく、かつ電力供給制御等に有効に活用できるよう、充放電可能量を適切に設定していくElectric
Vehicle
Integration
System(EIS)技術についても開発を行う。今年度よりこれら装置・設備を順次開発、設置し、来年度下期以降に本格運用の上、実証データを取得・検証していく予定。

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