JSIA優良工場認定は、優れた品質保証体制と優秀な製造技術を有する工場を認定する工業会独自の制度で、11年前から実施している。審査基準として、ISO9001を基本に配電制御システムメーカーとして必要な事項を追加している。また、設計・製造・検査の国家資格などの保持者在籍義務、法令の順守能力による高い技術力の確保、さらに指定講習会の受講義務、PL保険の加入義務を設けている。
ISO9001は品質マネジメントシステムを審査するもので、製品品質の高さは証明していないが、JSIA優良工場認定制度は品質システムのみならず配電盤類に関する技術力も評価基準に含めている。
配電盤類のユーザーは電気設備の安全性を高めるため、品質管理システムのほかに製品の高品質を生み出す製造技術力をメーカー選定の条件にしている。
それだけに、JSIA優良工場に対する評価は高まる一方で、認定取得工場も増加している。今回、更新審査10社10工場と新規3社3工場が認定された。
新規3社は、札幌制御システム(札幌市北区百合が原7―1―20、TEL011―775―2188、江端和也社長)、桑野製作所(新潟市東区豊2―3―9、025―273―9525、桑野一男社長)、大電工業(愛知県北名古屋市高田寺中外浦7、TEL0568―23―4506、文倉康博社長)。