IDEC危険場所での使用可能近接スイッチ用本質安全防爆構造バリア発売

IDECは、ATEX指令(欧州防爆指令)など各種国際規格に適合し、TIIS(産業安全技術協会の防爆検定)の認証を受けた、独TURCK(ターク)社製の近接スイッチ用本質安全防爆構造バリア「IM1形」(標準価格2万5000~6万3000円)、「IM21形」=写真=(同6万8200円)を発売した。年間販売目標は1000台。

TURCK社は、ドイツの制御機器メーカーでセンサや産業用ネットワーク製品を中心に、世界80カ国以上で販売を行っているグローバル企業。IDECは、25年前からTURCK社のセンサ、コントローラ、コネクタケーブルなどを国内で販売している。

このほど、ATEXなど国際規格に適合した近接スイッチ用本質安全防爆構造バリアが、日本のTIISの型式検定に合格したのでIDECが販売を開始した。

IDECは、爆発性ガスが存在するガス蒸気危険場所に設置する防爆製品で、常に業界に先駆けた製品開発を行い、HMI環境の安全確保に努めている。

IMシリーズは、ゾーン0からゾーン2の危険場所で使用可能。IM1形1/2回路タイプが横幅18ミリ、同形4回路タイプが同27ミリと小型スリム化を実現。同社従来品(MS形横幅18ミリ機種)に比べ、体積比で50%以下を実現した。

AC20~250V/DC21・6~125Vのフリー電源で、幅広い地域で使用可能。本質安全防爆構造に対応したTURCK社の近接スイッチ全58機種が使用でき、多様な用途に対応する。

入力1回路用から4回路用まで豊富な機種を用意。リレー出力・トランジスタ出力タイプ、警報出力付き、断線・短絡自己監視機能付きなど用途に応じて選定できる。

ワークの回転速度の計測が可能なローテーションスピードモニタを用意。リレー出力/トランジスタ出力/アナログ電流出力を装備。攪拌機付きタンクの制御、乾燥機・遠心分離機のスピード制御などに使用可能。防爆性能はExiaIIC。主な用途は、石油・化学プラント、塗装工場、塗料・インク、化学薬品、化粧品等の製造装置、半導体関連装置、食品製造、流量・液面検出機器など。

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