山武は、オフィスビル向けに執務室の空調配線完全ワイヤレス化を実現する「ワイヤレスVAV(ブイエーブイ)/FCU(ファンコイルユニット)システム」の販売開始した。参考価格は工事費別で200万円から。
新築オフィスビルを中心に3年後1000システムの販売を計画。
このシステムは、ワイヤレス型の空調制御用温度センサ「ネオセンサワイヤレス」、センサ付きの設定器「ネオパネルワイヤレス」、ワイヤレス型の空調制御用コントローラ「ワイヤレスVAV/FCU」などで構成する。
執務室内の壁面に設置したネオセンサワイヤレスで執務室の温湿度を計測し、そのデータを執務室の天井裏に設置した(通信用のアンテナモジュールを接続した)ワイヤレスVAV/FCUに伝送し、さらに機械室へ送ることで空調制御に反映させる。
ワイヤレス化によりセンサの室内設置場所の制約を受けずに最適な温度計測を実現でき、レイアウト変更、間仕切り変更に伴う設置場所の変更が工事レスで対応可能になる。
また、温度センサ及び天井裏に取り付ける空調制御用コントローラの設置にかかわる配線工事を不要とし、省資源にも貢献している。
さらに、有線と同等レベルの通信品質を提供するために、同社独自の無線技術を開発(特許取得済み)して、安定した通信品質を実現している。
近年、オフィスビルの建設・改修においては、短工期で建設することや、竣工後の高いフレキシビリティ(レイアウト・間仕切り変更などの変更対応性)を確保することが求められるようになっている。同社では、空調制御用温度センサの設置場所の自由度を高めたワイヤレスシステムを開発し積極的に拡販を行っていく。