デジタル(大阪市住之江区南港東8―2―52、TEL06―6613―1101)は1月1日付けで、大谷宗宏社長が取締役会長に就任し、代表取締役社長に安村義彦取締役副社長が昇格した。
また、清水正会長は相談役に就任し、和田恵三相談役は退任した。大谷氏は06年4月から社長を務めてきた。
安村新社長は、1992年にデジタルに入社、98年まで大阪、広島で営業を担当。00年から同社の欧州全域のヘッドオフィスであるプロフェイス・ヨーロッパ(オランダ)で、マーケティング営業を担当、05年3月に同社長に就任した。以来、マーケティング、商品開発、プロモーション、開発、生産、サービスなど欧州に合った様々なビジネスを展開し、同社のタッチパネル付き表示器「Pro―face」の欧州全域での拡販で成果を上げてきた。
安村新社長は「09年の経済不況から、市場全体は足踏みとはいえ回復基調にある。しかし業績は回復しても市場でのビジネス構造やスピード、品質は大きく変化している。こうした変化に対応するため、当社は世界的視野に立ってグローバルに展開する必要がある。組織改革はもちろん、常にチャレンジ精神を持って、新しい時代のニーズに迅速に応える企業体質を構築していく。これにより世界中の顧客に新しいソリューションとサービスを提供できる責務を果たしていく」と抱負を語っている。
安村義彦氏(やすむら・よしひこ)=1963年9月28日生まれ。47歳。87年3月追手門学院大学文学部英米語学文学科卒業後、IT系企業を経て92年デジタル入社。05年3月プロフェイス・ヨーロッパ社長。10年9月デジタル取締役副社長。大阪市出身。