工業会年頭所感2011年 安全・安心のソリューション提案

新年あけましておめでとうございます。平素より当協会の事業活動に多大なご支援、ご協力をたまわり厚く御礼申し上げます。

昨年のわが国経済は年初から各種経済指標が改善傾向を示していたものの、夏以降の急激な円高傾向により輸出産業を中心に株安、設備投資の抑制などによって先行き不透明感が増しています。

当協会の業績動向は、景気の影響を受けにくい製品特性から、比較的順調に推移してきました。今後しばらく設備投資や生産の調整が続くことがありましても、人々の安全・安心や作業の効率化につながる自動認識システム業界は、他の産業に先駆けて業績の回復が見込まれます。同時に社会的使命に応じた責任を果たしていくことになるでしょう。

昨年の自動認識業界の大きな動きとして、UHF帯RFID機器の省令改正がありました。この改正で、いつでも、どこでも、誰もが使用できる中出力型UHF帯RFID機器のハンディ型リーダライタが使用できるようになりました。

この結果、商品集配・回収業務での利用の拡大や設備機器などの保守点検業務での利用など、RFIDの活用範囲が広まり、自動認識技術を活用するユーザ層の幅が広がり事業の発展につながることが期待されます。

自動認識システムは今後、最先端技術を組み合わせることにより、いろいろな産業分野で安全・安心のソリューションを提案するものです。当協会は、新たな発展の芽を模索しつつ、より一層業界及び省庁間の連絡を密にして、具体的に事業を継続・発展をさせていく所存です。

本年がみなさまにとって素晴らしい年になりますことを祈念して、年頭のご挨拶といたします。

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