昨年は、円高や株安など様々な影響もある中、我々が属する半導体産業は、世界経済を回復させる原動力として大きな伸びをみせました。
まずその背景を考察してみます。
一つ目は、世界的に半導体の大きな需要がでてきたことであります。特に新興国と呼ばれる国において、新購買層を中心に携帯電話やパソコン、大型テレビなどの需要が活況を呈しました。
二つ目は、IPadに代表されるタブレット型PCやスマートフォンなど携帯端末の拡充です。それと同時に、その使用環境を支えるインフラ整備のレベルアップもありました。
三つ目は、従来の化石燃料などの枯渇性エネルギーから、太陽光に代表される再生可能エネルギー(リニューアブルエナジー)への転換が世界規模で進められているということです。大規模な太陽光発電施設や電気自動車、そしてスマートグリッドがもたらす新しい世界の実現に向けて、着実に歩みを進めています。このように見ていきますと、大きな、そして新しい波が世界経済を今後もどんどん牽引していくと思われます。
我々が持っている技術を活かすことができる新しい分野がどんどん拡がっています。また同時に我々の技術を活かして、新しい波を起こしていくことも求められています。今後も技術革新に注力し、さらなる飛躍を目指していきます。