2011年わが社の経営戦略 顧客視点に立ったものづくり推進

2011年3月期の売り上げは現在のところ前年度比128%前後が見込まれる。08年度の94%ぐらいまで回復したが07年度のピーク時比では88%ぐらいの水準。国内は昨年後半ぐらいから需要が戻ってきたが、部品不足などもあり、受注先行の状況だ。海外は東南アジアを中心に緩やかであるが伸びている。国内工場の海外移転や自動車工場の海外新設で、液晶・半導体設備関連向けのエンコーダーなどが好調なほか、米国での通販会社ADCも一般産業向けにPLC、エンコーダー、表示器などが伸長し、需要に底堅さを感じる。12年3月期の売り上げも前年度比110%ぐらいを考えている。不安要素もあるが、企業としては高い目標を持って伸びていく必要があり、12年度にはピーク時に戻せる。

拡大を続けるアジア市場での拡販に向けて、昨年7月にインド、9月にベトナムに代理店を設けた。また今年、インドネシアにも設置する。アジアでは中国、韓国、台湾、マレーシア、タイ、シンガポールに代理店があり、これで販売ネットワークをさらに強化できる。中国工場も人件費などが上昇しているが、VA・VEを強固に推進して、開発、営業とも連携しながらコストを下げる取り組みを進めている。

新製品開発も、昨年11月にパネルコンピュータNX―G11を発売したが、今年は廉価版の表示器、小型エンコーダー、長距離近接センサなどのほか、車載用のセンサもジェイテクトと共同開発で取り組んでいる。また、スマートグリッド関係の市場で当社が何をできるかも考えている。

ものづくりの会社として、すべては顧客からスタートする。顧客志向の視点で喜んでいただける商品を提供し、お互いに喜びを分かち合えるよう、コミュニケーションを良くする取り組みを今後も強めていく。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています

特集の最新記事8件

>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG