当社は、今年4月から中期経営計画の2年目に入るが、操作用スイッチ事業のシェア拡大、販売重点エリアである中国での事業拡大、さらに環境関連ビジネスの推進など、重点施策を軸に着実に成果を積み上げていきたい。
操作用スイッチ事業は、安全をテーマとした製品開発にも注力しており、今年もマーケットに密着した営業活動を強化、国内でのシェアアップを図る。
中国での事業は上期に上海のジャパンデスクを強化した。今後は華北・華南地域に新たな販売拠点を開設し代理店網の拡充を進める方針である。また、海外での生産体制はグローバルな観点での構築を進める方向で、中期計画中に中国以外の地域での生産拠点を調査し、具体化していきたい。
環境関連ビジネスはLED照明、農業分野、土壌改良分野など、新しいテーマが着々と成果を挙げており期待したい分野だ。特に、LED照明事業は、商業施設やデータセンター向け、さらに工作機械・半導体製造装置など、当社が得意とする産業機械分野の照明も急成長している。当社が納入したLED照明はクレームもなく、工作機械向け照明ではシェアが約70%に達しており、今期は売上高20億円という数字が見えてきた。
今後は、顧客のオーダーに合わせた製品の開発を進めるとともに生産体制の増強も計画し、中期計画中に売上高30億円達成を目指したい。
農業分野は、当社のLED照明技術やGALF(超微細気泡発生技術)、さらにFAで蓄積した制御技術を駆使したもので、すでに旧富山事業所で「植物工場ラボ」として実証プロジェクトを推進しており、早期の事業化を図りたい。土壌改良事業もGALF技術などを応用したもので、実証実験を進め事業化を目指していく。