2011年わが社の経営戦略 国内外一体となった拡販推進

2011年3月期の当事業部の売り上げは、近年で最悪であった1年前に比べ上期から盛り返しており、サーボモータの190%をはじめ、表示器150%、シーケンサ140%、インバータ133%、ブレーカ120%などで推移し、PLC、表示器はシェアも上がっている。液晶や半導体製造装置向けに、シーケンサ、表示器、サーボが好調で、サーボはチップマウンター向けも大きく伸び、過去のピーク時に近い数字になっている。ブレーカもビルのリニューアルや、マグネットと一体で機械メーカー向けの市場開拓で採用が増えている。

市場の先行きは不透明であるが、来期は最低限でも2桁成長は目指さなくてはいけない。このため今年の方針のひとつとして、日系ユーザのアジア進出を徹底的にサポートしていく。日本の半導体製造装置の海外設置に対し、当社としてはVA・VEとともに、現地でのサポート体制を万全に行うことで、日本の装置メーカーをバックアップしていく。その一環として昨年12月、事業部内にアジア事業推進部を設置し、国内外の情報を共有し、連携を強めていくことにした。

また、シュリンクしつつある国内市場も、新たな新市場を探す必要があり、今年度は有機ELや電気自動車関連など向けに加え、少し先ではあるが、新素材の水処理膜分野や炭素繊維などファインケミカル分野といったブラックボックス領域を攻めていきたい。同時に既存分野でも、当社の製品拡販が見込める鉄鋼や船舶なども可能性がある。また、センサ領域での新たなアライアンスも考えている。

従来から提案している「e―F@ctory」に、エネルギー視点の発想を加えた「e&eco―F@ctory」構想で、省エネソリューション提案も進めていく。

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