リーマンショック後の2年間で売上げが大幅に落ちた。まだ回復の兆しは見えない。その中で、当社は、今年は節目の年を迎える。創業65周年と創業者の生誕100年である。次の70周年に向けてスタートの年でもある。
長年にわたり会社を継続して来られたのは社員の方々の努力のお蔭であり、深く感謝している。次の時代に向けての体制づくりのために今年の1月から私が本社(佐賀)から東京に移り、将来への方向づけを行っていく計画にある。
ユーザーに出向いて客層を拡大することと、社員が動きやすい環境を作ることを目標に掲げている。営業の基本である「足を運んで訪問する」をベースにしていきたい。それと、若い社員が活き活きとして働ける環境と体制を整えたい。このことが次のステップに繋がっていく。
防爆市場は、国内でもまだまだ広がりつつあり、その重要性は今後とも増してくる。その中で、新しい需要に応えられる製品を開発していきたい。国内でいち早く手掛けた防爆パソコンは順調に市場に浸透しつつあるが、さらなる小型化への要望も出てくるものとみている。また、今年の新製品のなかでは、ある大手企業にOEM供給するとともに、販売も行う防爆無線ハンディタイプは今年の期待できる製品でもある。
市場の情報をいかに開発に結び付けるかが重要であり、そのためにも顧客を訪問することが必要である。また、佐賀大学との関係も深め産学共同による製品開発も続けていきたい。
中国、韓国、香港、台湾との関係も佐賀県という地の利を活かしながら強化していきたい。
節目の年、次の時代へ向けての年として、やらなければいけないことが数多くあり、全員で頑張っていきたい。