当社もリーマンショックに伴う売り上げ減少から脱し、リーマン前の80%ぐらいの水準まで回復してきた。損益分岐点も全社を挙げた改革の取り組みで下がっていることもあり、売り上げの伸びが利益の増加に繋がっている。
今年2月で、当社は1951年の創業から数えて60周年を迎える。企業の還暦とも言えるひとつの区切りであり、今後も小さくても元気のある会社にしていけるよう前進していきたい。その一環として、今年夏頃を目処に60周年を記念した新しいスイッチの開発を進めている。ユーザーニーズに対応した当社としての期待商品として発売する。
来期の売り上げ計画は今後詰めていくが、この60周年記念商品の投入を核にし、営業面では商社との連携を図りながら、新しい顧客開拓の取り組みを強めたい。特に、昨年も行ったが顧客への出張展示会を継続していく。同じ製品での出張展示では新鮮味がないため、違った製品を見てもらえるように、新製品の開発も強める。同時に、新製品開発に当たっては、ユーザーの声を聞きながら、市場でヒットする率を高められることも重視していく。
常日頃社員に言っているのは、市場でのライバルは同業ではなく、顧客の変化である。顧客の変化を見逃さないように、的を射た新製品を開発していくことが重要である。
こうした取り組みが、常に新しいことに挑戦しているというイメージとしてアピールできるようにしていきたい。
海外市場の需要増にまだ乗り切れていないが、当社の製品の特徴を活かしながら、確実に成長が出来る経営で取り組みたい。