2011年わが社の経営戦略 直流社会の到来で好機

直流社会の到来を予測している。日本は産業構造の転換期にあり、情報通信、鉄道、電力など国内インフラの整備・再整備に加え、新興国へのインフラ関連輸出も増える方向にある。送電効率の高い直流を主体にした電力供給が促進されるように、直流時代が直前に来ており、直流機器市場の拡大が予想される。

当社は直流電気接触機器に一貫して取り組んできた。会社の進む方向は間違ってなかったし、直流社会の到来は当社にとってビジネスの好機でもある。

情報通信分野ではデータセンター向けに高速電源切替器、鉄道分野ではJRや私鉄にドア開閉リレー、電力ではメガソーラーや大型太陽光発電システム向け直流電磁接触器などが今後も期待できる。

昨年9月期業績は売上高23億5000万円、利益は過去最高の数字を上げることができた。インフラ関連の設備投資増加を業績に反映できた。

電源切替用電磁接触器、直流電磁接触器、補助リレー、パワーリレー、充電コネクター、充電ステーション、直流モータコントローラ、工業用端子台、負荷開閉器など、ほぼ全機種で売り上げが増加した。

今年の景気は昨年並みではなかろうか。ただ、直流絡みは良いと思う。

当社は、直流電気接触関連機器メーカーとして現有製品を確実に伸ばすことが基本である。そのうえで、直流関連分野での新製品も発売したい。太陽光発電による直流電流を、そのまま機器に使う産業の用途が広がるので、直流電流用スイッチ、プラグ・コンセントを開発する。

今9月期は売上高30億円を目指したい。国内インフラ関連市場の開拓余地はまだある。また、輸出は現在の3%を2桁台に乗せたい。マレーシア、中国、タイなどアジア市場で拡販を強化する。

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