21年間代表を務めた大場副社長の後を引き継ぎ、2010年3月から代表に就任した。10年12月期の売り上げは、FAが前年度比130%増、PAが7%増と、両部門とも増収になった。
前年度大きく落ち込んだFAは、自動車設備関連向けは依然低調であったが、シーメンスのセンサ部門買収による超音波センサの国内販売が増加した。また、当社の超音波による二重シート検知センサも売り上げが好調で、08年度ベース以上に回復することができた。
PAは一昨年から昨年前半まで低迷していたが、昨年後半から海外プロジェクトなどの売り上げが増加し、08年度実績も若干上回っている。コンプレッサーや樹脂機械といったパッケージベンダー向けの輸出案件が好調であった。
11年12月期の売り上げは、同7%アップでスタートしている。
FAではプリントペーパー関連産業向けのセンサと、マテハン関係へのWCSを中心とした位置決めセンサの販売を強化していく。
PAは海外案件を中心に営業活動を行っていく。医薬品工場などで求められるGMP対応のモニタや、昨年買収した英国の防爆機器メーカー、Wallsall社の防爆端子ボックスや防爆照明器具などの新製品が加わり期待できる。また、造船関係も本社がGLやDNVなど海事検定規格品の充実を図っており、日本でも伝送器用防爆バリヤや温度変換器などで要望の多いNK規格を取得していることから、伸びを期待できると思う。
今年は、従来の本質安全防爆を上回るハイパワートランクを可能とするDRAT技術なども順次紹介していきたい。
景気が回復する中で営業人員も2~3人増やして市場開拓を強化する計画で、前年度できなかった顧客への訪問展示会なども実行していきたい。