2011年わが社の経営戦略 新製品と新販売ルートで市場浸透

2010年12月期の売り上げは、前年度比約40%増となった。半導体製造関係の受注が昨年1月頃から急増し、電子部品実装関係も加わり9月頃まで好調が続いた。これで、09年度の落ち込みを補い、リーマンショックのあった08年度のピーク時ベースまで戻った。

11年度は、事業全体から見ると国内市場は厳しいと見ている。特に、半導体向けといった既存分野の売り上げは相当きつく、まったく伸びがないか、逆に減る可能性がある。これを補うのが09年3月から提携し活用している、三菱電機の販売チャネル(ASPルート)である。10年度はこのルートで売り上げが3・5倍になっており、今年度もこのルートで70%ぐらい増やしたい。昨年はとりあえず1、2台といったオーダーで、様子を見て結果が良ければ増やしていくという状況であった。しかしほとんどが新規の顧客で伸びシロが大きく、本格的に立ち上がれば数量がまとまり、相当のビジネスになる。ASP店も24社まで増え、今後数社は増える。また認定技術者は120人を超え、営業の技術研修終了社員も海外を含め750人以上に。今後、かなり戦力になって成果を挙げてくれるものと思う。

昨年は、新製品としてアライメントシステム「In―Sight
AlignPlus」と、IDシステムを発売したが、今年度これらが数字としてプラスになってくる。特にIDシステムは受注までの決定が早く、昨年11~12月になって件数が増えており、今期は大いに期待できる。

今年も相当数の新製品を仕込んでいる。中でもIDは欧米でトップシェアであり、ビジョン技術を使うことで、物流分野で強みを発揮しているほか、医薬品の履歴管理などでも欧米で実績がある。こうした取り組みで今年度は2桁台の売り上げ増を達成したい。

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