2010年12月期の売り上げは、前年度落ち込んだ売り上げを取り戻し、2年前の水準を少し超え過去最高となった。MC社のコネクタがソーラー発電関係向けに堅調に推移したことに加え、販売に注力したストーブリ社のカプラも大口の物件が開拓でき売り上げに貢献した。ソーラー関係向けの販売はもっと売り上げが伸びると考えていたが、中国と日本のソーラーパネルメーカー間の競争が激しくなってきており、コネクタにも影響が出てきている。この傾向は今年さらに強まることが予想されるだけに、コネクタ需要も影響を受けるだろう。
前年度落ち込んだオヒナー社の機械安全機器も戻りつつある。
今年度は、今までの売り上げ拡大志向の姿勢をリセットし、利益重視での取り組みを強める。このところ国内の顧客が中国などに移転して現地調達に切り替える傾向を強めており、国内顧客中心の営業が基本の当社にとって、先行きに危機感を感じざるを得ない状況を生んでいる。市場形態が大きく変化する中で、これから数年後のビジョンを描きながら、取り組んでいきたい。
ソーラー関係では、海外メーカーのパネルが日本市場や海外市場で採用が増えることで、MCのコネクタが採用されるチャンスが増え、拡販が期待できる。
また、ソーラー以外の国内市場開拓に向けた取り組みを今年も意欲的に進めるが、特に環境、エネルギー関連を中心に、電池や電気自動車、鉄道関連などにも幅を広げていきたい。
展示会も、総合展や企業でのミニ展示会に積極的に出展しているが、今年もこの方針は継続していく。
「コネクタのソルトン」としての存在を引き続きアピールしていく仕掛け作りを進め、地盤をしっかりと固めていきたい。