当社の中長期計画として、今年の4月で第2段階の「飛翔」が終わり、第3段階の「大河」が始まる。大河の1年目にあたっては「力を蓄えておくこと」、「新分野にも注力」、「外作の拡大」の3点を掲げたい。
第1点の「力を蓄えておくこと」は、厳しい状況が続いても、メーカーとして基本方針を変えることなく、高品質の製品をより安価で提供し、顧客満足の向上に努めるため、日々メーカーとしての様々な力を蓄えていくことにある。
第2点「新分野にも注力」については、例えば電力分野での変圧器などへの注力が挙げられる。また、すでに新事業関連ではヒントになる動きもあり、夢と希望を持って前向きに取り組んでいきたい。
新分野の開拓は、中期計画の柱でもあるので、遅くとも新年度の上期までには事業のベースに育てていきたい。特に、今年秋頃には芽が出てくる要素があり、こうした意味でも今年は飛躍する一因になるだろう。
第3点の「外作の拡大」については、製作部隊を外部にも広げ、事業の幅を持たせることにある。
営業展開では、3年前に関東地区拡販のため東京営業所を開設、順調に営業網を拡大している。九州地区は太陽光発電関連が堅調に推移している。
また、メカトロ部分を担当する子会社のセンターテクノは、大手民間企業や官公庁など、しっかりとした顧客が定着しており、事業の体制固めが整ってきた。
一方、トランス市場を取り巻く状況は、電磁鋼板の価格が上昇するなど、製品原材料の値上がりが懸念されるが、当社では意味のない製品の値下げ競争はしない方針である。今後も「人を大事にし商いをする」を基本姿勢に、顧客の信頼に繋がる事業の拡大に努めていきたい。