昨年は景気が立ち上がる中で、次期成長製品の開発、新会社設立など多忙であった。
昨年12月期決算は売り上げが25%増加の見通しである。タイマー、タイムスイッチの標準品が省エネの時流に乗り好調であった。また、タイムスイッチの輸出は中近東が伸び、中国向けも倍増し、輸出比率も30%に達した。農業関係の省力化機器は伸び悩んだが、今年に期待している。
2011年の景気は良くて微増である。浜松地区ではオートバイ、自動車などが円高で海外に生産を移している。そのため、設備投資は海外では増えるが国内は多くを望めない。制御機器業界も同様な状況で推移する。
こうした状況下で、当社は今年12月期の売り上げを20%増やす。輸出は為替次第であるが、円相場が今の状況では伸ばせない。そのため、国内の農業関係の省エネ、自動化に注力する。
大手企業はこぞって植物工場に目が向いているが、当社はビニルハウスなどの省エネ、生産性向上、自動化関連に特化する。農業用灌水システム、天窓コントローラ、プログラムサーモ、温水ボイラーなどを発売し、農業の実態を知り尽くしている強みを活かす。
とくに省エネ型燃焼システム搭載の温水ボイラーに期待を寄せている。省エネの実証テスト結果が良いので3月頃に発売する。CO〓を売買できるようになれば、農家の収入が増える。農業関連向けのタイマーも発売する。量産モノは必ず価格競争になるので、ニッチ市場向けに発売する。
ところで、2月に代表権のある会長に退き、後任に平野技術担当取締役が就き世代交代する予定である。昨年設立した新会社スナオハーベストの経営に当たる理由もある。「しずおか美人」の商標で農産物を通販し、農家の経営のお役に立ちたい。