弊社は1956年1月の会社設立以来、電気設備工事・生産設備の自動制御という電気にまつわる領域から、近年では木造住宅の制震デバイスの分野にも取り組んでいる企業である。「電気」そして「制御」の技術を通して、世の中の安全・安心・快適の実現に貢献すべく努力を積み重ねてきた。直近の経済状況は回復基調にあるが、決して楽観できる状況ではない。おそらく2011年は社会基盤の変化が具体的に形となって現れる年になり、期待と不安が入り混じりながら進んでいく1年になるだろう。
製造業の海外移転問題がクローズアップされるが、電気という領域に関してはまだまだ日本国内で出来ることは沢山ある。55年の間に電気・制御の領域で培ってきたノウハウや技術を、従来と違う領域で活かす取り組みを始めている。その一つとして環境・新エネルギーに関連する分野に挑戦している。具体的には太陽光発電システムにおけるPR表示パネルや計測装置を商品化している。今後はエネルギー消費量削減、二酸化炭素排出量削減などにも貢献できる企業を目指す。それを実現できれば、制御システムの設計製作から施工やメンテナンスまでが行えるという我々の強みを更に活かせる。
一方、時代が変わっても我々が何のために事業を営んでいるのかという原点は変わらない。それは経営理念として掲げている「社会・会社・社員の三つの幸せを願う」ということである。理念の追求には終着点はないが、より高いレベルで実現出来るよう努める。
また、弊社の社是は「日々革新」というものである。毎日の改善の積み重ねが結果として大きな変革をもたらすという考えの下に、今後とも永続して成長発展できる企業でありたい。それが地域社会への貢献にも繋がっていくと信じている。