今年の重点方針は、成長してきたレンジセンサについて、専門部隊を作り一層の拡販を行うことと、海外展開加速の2点がメインになるだろう。今年4月から新しい5カ年の中長期計画がスタートするが、前回の中期計画のテーマである「チャレンジ100」の目標をそのままに、最終年度である15年度に売上高100億円達成を目標に頑張っていきたい。
このため、中期的には事業の優先順位をどう置くか、さらに狙うべき市場や国・地域はどこか、などの点を当社の独自性を持って探っていきたい。
中期計画の作成に当たっては、若手と部課長クラスの2クラスに分け、それぞれプロジェクトチームを作り、役員会などで討議を行い決定した。特に若手社員には我々の目の届きにくい部分での対応を指示し、部課長クラスはより現実的な対応を徹底させる。
また、100億円企業を目指すために「北陽ブランド」に誇りを持って仕事に取り組むなど精神的な鍛錬とともに、企業としての組織強化を図る。特に新工場が4月に稼働する予定なので、気合を入れて取り組んでいきたい。
レンジセンサは、すでに安全をテーマとする分野や屋外用、セキュリティ分野などで優位性を持っており、今後はインフラ分野など新市場に注力する。また、データ転送装置も様々な分野で成長しており事業の柱に変わりはない。
海外展開では、まず地域ごとにマーケティングを行い、当社の独自性が出せる地域から進出していく。米国の常駐拠点は、顧客とのレスポンスを早くするため、技術陣を独立させ、現地企業と常駐拠点と当社の三位一体で相乗効果を出していく。
さらに、他メーカーとの協業や、制御にこだわらない市場の開拓も重要で、常に前向きな姿勢で臨みたい。