昨年の年初は、景気の先行きを心配していたが、後半になって徐々に回復の兆しが見え始め、売上げも、わずかながら回復してきた。また、工場電気設備防爆指針の改訂説明が行われたことによって、顧客からの問合せが多数寄せられ、忙しい年の瀬でもあった。
今期(6月決算)は、売上げ減の厳しい内容となる見通しだが、決算後の夏以降には動き出すとみている。2008年に改定された「JNIOSH―TR―NO・43(2008)」に適合した製品開発を、ここ数年続けて行い、新機種のラインアップがそろったことが大きい。さらに、08年度発行の防爆構造電気機械器具―型式検定ガイドの受付が2月23日までになされるため、駆込みの相談も多く、年初はこのことによる忙しさも予想されるが、夏場以降は実需につながって来ると期待している。
ケーブルグランドでは50年以上の培ってきた製造技術と、常に一歩リードした開発による新しい規格への対応も先駆けてきたことが、功を奏しつつある。磐石な基盤が新しいニーズへの対応力ともなっている。
防爆市場は新規の需要分野も出てくるなど広がりを見せつつある。新しいエネルギーが求められるなかで、プラント設備も変わりつつあり、設備の更新は大きな流れとなっている。それにつれて防爆機器へのニーズも変わることは必至で、その変化に対応することが肝要である。
ケーブルグランドでは、パッキンのゴム型を変えなければならないということもあり、そのための設備投資も必要となっている。すでに製作済みのものも多数あるが、さらなる設備投資も必要で、今年は営業面でのスタッフを充実するだけでなく、次の時代に向けて開発、技術スタッフの充実、人材教育を含め図っていく計画である。