御屠蘇を飲んでそのまま寝入ってしまい、真夜中に寒さで目が覚めた。気温は氷点下近い、あわてて電気暖房を点けた。布団にもぐりこみながら、電気の有り難さをつくづく感じているうち、世の中は何もかもがオール電化になることを確信し、再び起きて備忘録帳に「まさに電気制御の時代到来」と記入した。
電気にも良い電気と悪い電気がある。良い電気にするには、「電気を制御」する高度な送・配電技術が必要である。良い電気を配・分電した後は、電気を効率良く使いモノを動かす「電気で制御」する技術の領域になる。いずれも配電制御システム業界、電気制御業界にかかわり、社会的使命と役割は大きい。
日本は今、高度な豊かさを求める段階開発の段階に来ている。社会資本から生産活動、家庭生活まで安定した先進の電気ネットワークを構築するため、電気制御技術を高めなければいけない。自国だけでなく、発電から送電、配電、そして「使電」までの仕組みと構成する技術を、他の国に合った水準で移転し、豊かさを共有する。配電制御システム業界、電気制御機器業界が原動力になって実現する。
新中期計画策定に携わる彼はペンをさらに走らせる。業界の位置付け、会社の進む方向などを考えながら、「計画を実行するのは人である。業界にかかわる喜びを精神的な支柱にして、人が日常活動できる内容にしたい」とまとめたところで、初夢から覚めた。