オプテックス・エフエー(小國勇社長)は、画像センサなど画像検査機器と、LED照明機器事業を強化し、国内販売を拡大、11年度50億円の売り上げを目指す。
画像センサでは、同社が設立以来取り組んできた「CVSシリーズ」のラインアップがほぼ完了した。
同社の画像センサは、簡易な印字検査用途にシェアを伸ばしており、中でも文字認識画像センサである「CVS4―Rシリーズ」は、印字検査向けに年間出荷台数で世界トップになるなど、多大な実績を挙げてきた。同社では、画像検査機器として、高品質・低価格路線の画像センサを拡販するとともに、今後3次元計測やフィルム検査など、アプリケーションを絞ったハイエンドタイプも投入する方針である。
また、同社がここ数年注力しているLED照明機器事業は、自社製品の開発と販売に注力しており、中心事業に成長してきている。今年度も、厳しい環境下でもバラツキのない安定した輝度を提供する新製品を積極的に投入する計画で、早期に売上高10億円体制を目指している。
同社では、こうした新製品の開発・販売と同時に、国内の販売を強化するため、販売拠点の増設を行う方針だ。西日本をカバーする拠点と、関東以北をカバーする2拠点を増設するもので、早ければ今年度(1月~12月)の上期中に開設する。
同社の国内と海外の売上高比率を見ると、海外の販売金額が70%を超えており、まだ海外向けのウェイトが大きいが、同社では国内市場はまだまだ伸長するものと予測しており、変位センサや画像センサ、さらに汎用センサを中心に、LED照明機器事業をさらに拡大し、国内の売上高比率を全体の50%まで引き上げる方針である。
一方、海外事業については、欧州市場は同社の関係会社ジック経由で拡大を図るほか、中国と韓国市場に本格的な進出を図る。ジックも新興国市場に攻勢をかけているが、オプテックス・エフエーでは、上期中に中国に駐在員事務所を開設し、本格的なマーケティングを開始、12年には営業拠点として機能させる計画である。
同社の10年度の売上高は、前期比57%増の約44億円という大幅な売り上げ増を見込んでいるが、今後は国内販売強化に加え、大手メーカーとの協業も視野に入れており、12年度50億円、さらに16年度100億円の売り上げ達成を目指している。