日本配電制御システム工業会、同東京支部、東京配電盤工業協同組合の3団体合同の新年賀詞交歓会が13日午後5時から東京都港区の浜松町東京會舘で開催された。約250人が参加し、和やかな雰囲気のもとに経営基盤強化などの意見を交換し合った。
盛田豊一会長、水谷恵一支部長、宇賀神清孝理事長の紹介、国歌斉唱の後、3団体を代表して盛田会長が「日本の製造業の間では海外移転は避けられないという声が増えてきている。国内設備投資も慎重になっている。
先行き不透明感の中で配電制御システム業界も受注減少、価格競争が続いているが、他方で産業構造の変化により太陽光発電、風力発電、ハイブリッド車、電気自動車などエネルギー、環境関連の新しい市場が出てきており、当業界も期待できる。工業会として会員の技術力向上などに取り組み、難しい時代ではあるが会員の経営基盤の強化に貢献していきたい」とあいさつした。
続いて、来賓を代表して経済産業省製造産業局産業機械課・伊藤恒之課長補佐が「国内工場、海外移転工場に対する新たな在り方を近く提唱する。ぜひ、新しいイノベーションに取り組んで欲しい」とあいさつした。
このあと恒例の鏡開きが行われ、宇賀神理事長の乾杯の音頭に移り懇親を深めた。
参加者は景気の底は脱したもののまだまだ厳しい経営環境にあるが、新市場など明るい話題も多く、盛況であった。