配電・制御盤業界は、昨年からリニューアル需要が活発で堅調に推移しており、今年も当面は堅調な動きが持続するものと見ている。
一方、当社は一昨年が厳しい状況にあったので、大幅なリストラを行った。その結果、昨年夏頃からリストラの効果が現れ、現在は黒字ベースで推移しており、今年度の業績はまずまずの結果が残せそうだ。
さらに、社内のスリム化とともに、技術力の強化を図ったことで、最大の課題であったコスト競争力が強化された。こうしたことから、今年は当社の基本理念である「顧客満足の徹底」をより一層推進していきたい。
具体的な事業展開では、省電力に貢献できる製品・システムを積極的に提案・提供していきたい。特に省電力については、製品だけでなくソフトウェア面も含めたトータル的な省電力システムとして訴求を行っていく。例えば、空調設備の制御に加え、LED照明を抱き合わせて使用電力量を引き下げるパッケージとして提案していく。
また、省電力を推進するには、キュービクルの小型化などがあるが、ソフト面も含めた小型キュービクル用の制御装置などの提案も行っていく。
こうした省電力のトータルパッケージシステムについては、販売に向けたモデルケースとして、当社の京阪奈工場で現在実証実験を行っており、データの収集などを行っている。昨年の夏には大きな省電力効果が現れることが分かったので、CO2の削減にも繋がるシステムとして今後、積極的にPRしていきたい。
一方、ここ数年注力している太陽光発電関連の制御製品や、協約形制御モジュールなど新しい物件が順調に成長しているほか、安全性と作業性を両立させた製品の開発も進んでおり、今後も顧客満足の向上と徹底に努力していきたい。