2010年12月期の売り上げは、前年度比約40%アップで終了した。08年4月の社長就任以来、リーマンショックの影響を受けながらも、品質・コスト・納期のQCDをはじめ、社内の改善を行っており、足腰が強くなってきている。今期からはステップアップへの仕切り直しの年としてスタートする。
従来、顧客に対してリタール製品のQCDなどの特徴がアピールできていないケースも多かったことから、09年半ば頃から世界シェアNo.1の実績を持つ高級クーラの日本市場での拡販を図るために、在庫を確保して短納期を実現しながら、価格、品質の優位性をアピールしてきた。さらに、昨年7月から全国に特別代理店を設けて繋がりを強化、大手ユーザへの市場深掘も始めた。
また、10月からは当社のAEコンパクトボックスで「納期10営業日厳守宣言」を行うとともに、競争力のある価格を設定することで、当社製品への理解を深めてもらう取り組みを進めている。
このところの円高と海外生産シフトが強まっている中で、リタールでは世界中どこであっても当社製品の顧客であればすべてサポートする「ゴールデンルール」が設けられている。海外依存が高まる中で、こうした姿勢は顧客に対する安心と利益に繋がるため、さらにアピールしていきたい。
国内でも、09年7月から顧客との窓口を「コンタクトセンター」としてテクニカルセールスサポートを行っているが、対応を一本化したことで、改善提案なども入ってくるなど成果が出て来ている。今年はさらにクーラのサポートサービス体制をスタートさせる。
今年は、ハード・ソフトを含めた総合的なソリューションを提案する「ザ・システム」の取り組みを強め、リーマンショック前の売り上げを超えることを目指していく。