日本認証(JC、大阪市淀川区宮原2―7―53、TEL06―4807―3337、岩橋清太郎社長)は、2010年度から新たに加わった機械安全の資格制度「セーフティベーシックアセッサ(SBA)資格」の合格状況の中間報告をまとめた。
SBAは、製造現場の安全確保の観点をさらに広げ、製造職・管理職・管理業務職・営業職など非技術系職種で、機械運用安全の知識を有する人材育成を狙いとしている。対象も国内に留まらず、海外(とりわけアジア)に製造拠点を展開している日系企業を中心とした製造業の従業員/管理職にも広げグローバルな運用を目指している。
10年度の現在までの受験者数は、全国で団体と定期試験を合わせて227人で、このうち合格者は50社220人(合格率97%)となっている。受験者の傾向として、全体の約75%が研究・開発・設計や営業といった非技術系の人で、ほぼ当初の狙い通りとなっている。職位としては、約70%が課長・係長・主任クラスといった職場のリーダー以上で、現場で指揮を執る立場の人が多い。
また、約70%が職場安全パトロールの経験者となっており、こうした人が機械安全の知識を持つことで、専門用語での受け止めや報告などが可能になり、より安全な職場づくりに繋がるものと期待されている。
JCでは、企業の団体受験を、今後も積極的に開催していくが、特に日本と同じレベルでのものづくりを進めるために、アジア地域での試験を実施していく。昨年12月には初めて台湾で試験を実施して、40人超が受験した。
定期試験は今年5月と11月、東京と大阪で実施する予定である。
JCでは、国内外で15年には1万人の有資格者を目指しており、特にアジア地区での有資格者を増やしていきたいとしている。