三菱電機は、姫路製作所広畑工場(兵庫県姫路市)に隣接して取得した用地に自動車用電動パワーステアリング関連製品を製造する新工場を建設する。今年7月に着工し、2012年8月に稼働する予定。
新工場は敷地面積5万6000平方メートル、延べ床面積2階建て2棟3万8000平方メートル。土地・建物を合わせた投資額は約100億円。
電動パワーステアリングは、油圧式パワーステアリングに比べ燃費を約3%から5%低減できることから市場規模拡大が見込まれている。
同社は88年、世界に先駆けて電動パワーステアリング用モーターとコントローラーの量産化を開始し、業界をリードしてきた。
今回の新工場建設により、現在分散している電動パワーステアリング関連製品の生産ラインを集約して、生産性向上と物流効率化を図り、生産能力を現状の年間700万台から1200万台に増強する。同時に、小型・軽量・高性能・高出力な新機種の開発と量産化を進め、さらなる競争力強化を図る。