昨年は忙しさに追われた1年であった。リーマンショックの反動で電子部品や機器の受注が急上昇、一時は部品不足の状況まで出てきたが、秋口にはそれも落ち着いてきた。景気が本格回復につながるかどうかは判らないが、半導体関連、建設機械の両業種は今年も良い見通しである。そのような状況下で、当社の昨年12月期売り上げは、前期比で50%増加し、ピーク時に近づいた。
今年12月期は売り上げ増加もさることながら、質を高めたい。今年は将来に向けて重要な年になる。世の中が混乱し先行き不透明な時期には原点に戻れと言われるが、当社もあらゆる面で基本に立ち返る。まず、過去に取引があったお客様に再営業をかけ掘り起こす。そのためには、創業時に行ってきた「お客様の中に入り考え行動する」ことである。お客様に対し単なる訪問「行動」でなく「考動」する営業スタイルを徹底する。
この基本方針のもとに部品調達・管理から組み立て、実装基板検査まで丸ごと受注を展開する。お客様は外注先をまとめる方向にあり、当社独自の資材支援システムと鹿児島工場の一体活用でお客様のトータルコスト削減を提案する。
さらに、製造業が生産を海外に移してもキーパーツは国内調達していることに対応し、当社はデバイス開発からたずさわる。海外製品と品質はもとより価格競争でも勝てるデバイスを提供する。
また、自社開発のLED照明用電源シリーズを充実する。昨年納入した美術館がわが国初の全館LED照明採用としてテレビで紹介され、問い合わせが増えている。売り上げも計画を上回った。今年は第3弾として防水型を発売する。
当社が総代理店の台湾製品で、海外においてインセンティブ営業に成功した。新たなビジネスモデルとして広げる。